BLUE〜よりくんと優子の物語〜


今日の夕飯はピーマンの肉詰めにポテトサラダ。

そしてご飯に味噌汁に梅干し。


料理をテーブルに運んでいると、

よりくんのケータイが鳴った。


電話にでたよりくんは、

あたしの顔をチラッと見て表へ出た。



5分くらいたって


「悪い。ちょっと出てくる。」



部屋に戻ってきたよりくんは、

急いでスーツに着替えた。



「どこ行くん?」



「すぐ戻る。」



よりくんは必死に感情を抑えているようだった。


けれど、

よりくんの去っていく後ろ姿には、

かすかな狂気を感じた。




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