BLUE〜よりくんと優子の物語〜
・・・違う。
会社員でも、エリートでもない。
あっくんの言葉が頭をよぎった。
『よりはまだ、
続きをやってんねやんか・・・。』
暴走族。
よりくんはまだ、
続きをやってる・・・。
一緒に住んでるのに、
よりくんが全然知らない人に見えてしまう。
近づいたかと思えば、離される。
ラップをかけて冷蔵庫にしまっておいた、
よりくんの晩ご飯。
翌朝目が覚めると、
お皿がキレイに洗って伏せてあった。
「なんや。朝ご飯、
食べへん言うてたやん。」
よりくんはすでに出かけていた。
あたしも仕事に向かう準備をした。