BLUE〜よりくんと優子の物語〜
「優子先生元気ないや~ん。」
仕事中、子供が後ろから抱きついてきた。
「そんなことないよ~。
ほら、お昼寝の時間です。」
あたしは子供の隣に寝転び、
絵本を読んだ。
この子は決まって、
車の絵本を読む。
「これとこれと、
これに乗りたい。」
「ええねぇ。
あたしも隣に乗せてくれる?」
「ええよ。優子先生が一番な。」
無邪気な子供。
かわいくてかわいくてたまらない子供。