BLUE〜よりくんと優子の物語〜


「何考えてんの。

犯罪やで犯罪。」



ぶつぶつ言いながら

肌寒い夜の道を歩いた。



冷たくなった指先をポケットに入れると



「・・・あれ?」



中には五千円札が入っていた。



「いつのまにっ。」



急いで後ろを振り返ると、

よりくんの姿はもう、

そこにはなかった。







< 27 / 393 >

この作品をシェア

pagetop