BLUE〜よりくんと優子の物語〜


よりくんがお風呂から上がって、

あたしはせっせと服を着せた。



背中の刺青・・・

これだけは、一生消えない。



「あたしもショウ先輩に会ってみたかったな。」



あたしがつぶやくと、



「アカン。そしたらおまえ

ショウ先輩に惚れるやろ?」



よりくんは笑って、あたしの肩を抱いた。



「そんなことないで。

あたしはよりくんに惚れると思う。」



「・・と、思う?」



「いや、惚れる!

よりくんに惚れる!

当たり前やん!」



よりくんはあたしを横目でにらんだ。



< 313 / 393 >

この作品をシェア

pagetop