BLUE〜よりくんと優子の物語〜


「優子。この先なにがあっても、

俺についてきてくれるんか?」



よりくんが頼りない声でつぶやいた。



「当たり前やろ。

早く結婚指輪買ってや。」



あたしが笑って言うと、

よりくんも少しだけ笑った。


でもすぐに無表情になって



「俺はずっと・・・

昔も今も、社会のゴミやで。

カタギになっても、中身はなんも変わらへん。

それでもええんか?

堂々と親に紹介できるか?」



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