BLUE〜よりくんと優子の物語〜
ケンタくんがドアを開けると、
あっくんとマサヤンが立っていた。
「どないしたん?」
二人にあがってもらい、
コーヒーを出した。
「優ちゃん、加奈に聞いたで。
金がいるんやろ?」
マサヤンが言った。
「大丈夫やから。
心配せんとって。」
あたしが作り笑いで言うと、
あっくんがドンッと、
目の前に封筒を差し出した。
「これ、足りるかわからへんけど、
使ってくれるか?」