BLUE〜よりくんと優子の物語〜


ケンタくんがドアを開けると、

あっくんとマサヤンが立っていた。



「どないしたん?」



二人にあがってもらい、

コーヒーを出した。



「優ちゃん、加奈に聞いたで。

金がいるんやろ?」



マサヤンが言った。



「大丈夫やから。

心配せんとって。」



あたしが作り笑いで言うと、

あっくんがドンッと、

目の前に封筒を差し出した。



「これ、足りるかわからへんけど、

使ってくれるか?」



< 346 / 393 >

この作品をシェア

pagetop