BLUE〜よりくんと優子の物語〜


「お父さん、

そんなジロジロ見んとってや。」



あたしが言うと



「男はちぃとばかし太っとぉ方が

頼りがいがあるんとちゃうかぁ?」



お父さんはさっそく嫌味を言った。



簡単な自己紹介を終え、

お腹に子供がいることを打ち明けると、

お父さんはとたんにヤクザの親分のような

険しい顔つきになった。



「なんやて?!

・・・よりひさくん。

建設の仕事や言うたかいのぉ。」



「・・・はい。」



「力仕事やっとる人間は

物事の順序もわからへんのかいな。

・・あぁん?」



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