BLUE〜よりくんと優子の物語〜


「練習する?」



あたしは照れ笑いしながら


「夫、よりくん。

病める時も健やかなる時も、

妻を愛し、妻を敬い、

死が二人をわかつまで、

生涯添い遂げることを誓いますか?」




言葉は正しくわからないので、

それらしく言ってみた。



よりくんは恥ずかしがって


「はっ。しょーもない。」


とそっぽ向いた。



「アカン!真面目に!」



あたしが怒ると、

よりくんは小さな声でつぶやいた。



「・・はい。誓います。」




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