BLUE〜よりくんと優子の物語〜
繁華街のメイン通りを抜けて、
細い道に入った奥の方にそのお店はあった。
加奈が遠くから手を振ると、
一度だけ手をあげて合図をした男の人がいた。
この人が、マサヤンか。
「いらっしゃい。入って。
席あけてあるから。」
ややイカツイ顔をしているけど、
話し方は優しい人だ。
中に入ると、早くもお客さんでにぎわっていた。
ほとんどが若い男の人で、
店内はタバコの煙でよどんでいる。
「こっち。」
マサヤンはある男の人のそばに
あたしと加奈を座らせた。