星の背中



「不覚...」



あたしはあのあと先生のいる職員室に向かったのだが、入ったばっかの高校だから職員室が何処にあるかなんてわからない



「ダメだ...もうバイト間に合わない...」



外はもう茜色、夕日が沈みかけていた

これじゃあもう先生もいないかな?永一達待ってるだろうなぁ...あ、ご飯も作らなきゃ!!



「はぁ...」



あたしに自由はないのかな?本当、何で母さん達は永一達連れて行ってくんなかったんだろう...



「帰んなきゃ...」



弟達があたしを待ってる

そうしてふと後ろを向くと、なんだか他の扉よりも汚い扉が目に入った



「うわっ!!何この扉、きったなっ!!」



よく見るとガラスにはヒビがはいっており、蜘蛛の糸もかかって絶対入りたくないような感じだ...





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