星の背中



部室は思っていたよりも綺麗で、とてもシンプルだった



「さ、そこに座って座って!!」


「はぁ...」



祖壁先生はパイプ椅子にあたしを座らせ、普段使っていなさそうなほこりまるけのカップにお茶を注いだ

いや、だされてもそれ飲みたくないですから...



「天文学部って、何をする部活なんですか?」



一応あたしは祖壁先生に質問した

勘違いだとはいえ、見学という状態なのだからなにか質問せねば...



「天文学部はね、基本夜に活動する部活なんだ」


「えっ!?」



どういうこと!?

夜に活動するってことは、学校おわった放課後は家に帰っていいの!?



「天文学はね、星を観察したりする部活で、星の出ていない放課後は各自家に帰ってかまわないし、学校で時間をつぶしていてもかまわないんだ」


「それじゃあ放課後はバイトに行っててもいいんですか!?」


「うん、かまわないよ」



やったー!!

こんないい条件の部活があったなんて!!

早く気がついてよかった...これであたしの高校生活、スムーズに進むかもっ!!







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