君は空を愛してる。
「えっ、ちょっと!!まどか!?」

敦美は慌てて呼び止める。

「ごめん、あっちゃん!!
あたし、やっぱ帰る!!
お金は後で払うから!!」

まどかはそう言い残すと、
会場から出ていった。

敦美は頭を掻いた。

まどかは走った。

無我夢中だった。

祥太に会える。

その一心で夜の道を走っていた。
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