君は空を愛してる。
結婚式
結婚式当日。

病院の空き部屋を借りて、
まどかはドレスに着替えていた。

美容師である結花に頼み、
ヘアメイクをやってもらう。

同窓会から会っていなかったので、
結花はまどかに事情を訊いて、
非常に驚いたが、協力してくれた。

「まさかあの同窓会が
きっかけで結婚とは、
何があるか解んないものね。」

「うん。
あそこで戻らなかったら、
きっと祥太が入院してる事
ずっと知らなかった。
こうはならなかったかもしれない。
色々な事があったけど、
私は今すごく幸せ。」

「そっか。」

結花はまどかの髪をセットし終えると、
メイクを施した。

「はい、出来た。
次は旦那さんの番。
呼んできてくれる?」

「はぁい。」

まどかは空き部屋から出て祥太を呼んだ。
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