君は空を愛してる。
まどかは仕事を終えると、
真っ先に自宅へ向かった。

敦美から、祥太の事で
連絡を受けていたのだが、
仕事を放り出す訳にもいかず、
黙って仕事をしていたのだ。

本当は残業があったのだが、
沢口が替わってくれた。

会社の中で祥太の状況を
知っているのは沢口しか居ない。

事情を話すと、
すぐに行った方がいいと
背中を押してくれたのだ。

沢口にはいつかお礼をしなければ。
そう思いながら
自宅への道を急いでいた。
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