君は空を愛してる。
祥太が眠った瞬間、
沢口がぽつりと言った。

「藤宮さんは頑張りすぎだよ。」

「え?」

「だってこんな大変な事
毎日やってるんでしょ?」

「…ありがとう。
でも、祥太の事は不思議と
大変だとか迷惑だとか
思ったこと一回もないの。
好きな人のためだもん。
あたしが頑張らなくて
どうするんだって喝入れてる。」

「でも、少しでもきついと思ったら
休んだ方がいいよ。」

「…ありがとう。」

まどかは微笑んだ。
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