君は空を愛してる。
その時。

「…か。」

微かに、呼ばれた気がした。

「何!?」

思わず口元に耳を近づける。

必死だった。

「…まどか…は、
幸せ、に…なれ…。」

「そんなの、いらないよ…。
祥太居なきゃ、幸せになる
意味なんてないよ…。」

「お前は…生き、ろ…よ…。」

けたたましい程の機械音が、
部屋にこだました。

まどかは祥太に
すがりつくようにして泣いた。

27歳。

まだまだやりたい事も、
たくさんあっただろう。

早すぎる死に、皆が泣いた。
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