君は空を愛してる。
パラパラとめくる。

『…5月14日。
入院した。
同窓会の案内が来ていたけど、
欠席に丸をつけた。
…行けるわけがない。
まどかに会いたかったな。』

『5月23日。
こんな事ってあるだろうか?
まどかが会いに来てくれた。
嬉しい。
俺の事が好きだって言ってくれた。
婚約者と別れてまで
俺と付き合うなんて、
上手く行くか心配だ。』

『6月10日。
まどかが別れてきたと言った。
これで付き合える。
10年、想ってた。
やっと叶うんだ。』

まどかは読んでいて、
涙が出てきた。

(祥太…。)
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