君は空を愛してる。
すると祥太は下を向いてボソッと
「言えるわけねぇだろ…。」
と言った。

「え…?」

「お前に余計な心配
させたくなかったし、
知らなくて幸せな事もある。
お前、結婚するんだって?
母さんから聞いたよ。
良かったな。」

「…何よ、それ。」

「え?」

「人がこの8年、
どんな思いで居たか
解んないくせに
偉そうなこと言わないで!!」

まどかは病室を飛び出していた。

「おい!!まどか!?」

残された祥太はため息をついた。
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