君は空を愛してる。
その時だ。

「…お前さぁ、
追いかけられる距離にも
限界あるんだって事
考えろよな…。」

振り向くと祥太が居た。

息を切らしている。

「…祥太。ダメだよ、走っちゃ。」

「走らせたのはお前だろ?
ほら、涙拭け。鼻水はやめろよ。」

そう言ってハンカチを差し出す祥太。

「何よそれ…。」

思わず笑ってしまう。
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