君は空を愛してる。
「だったら何で
婚約なんかしたんだよ!!
結婚式だって近いんだぞ!?」

「断れなかったのよ。
だいたい、あなたが
最初に結婚の事を
隠してたんじゃない。
知ってたならしなかったわ。
とにかく、この指輪は返すし、
あなたには二度と会わない。
仕事も辞めるつもりだったし、
そのままアメリカへ発つ。
探ったりしないでよね。
さよなら、今まで楽しかった。」

「おい、待てよ!!」

「まだ何か?
しつこいと嫌われるわよ。」

まどかはそう言うと
自分の食事代を払い、店を出た。
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