君は空を愛してる。
「手当てしなきゃ。
処置室空いてたかな?」

「いいです、いいです!!
あたしなら、大丈夫ですから。」

「でも、痛いでしょう?」

今の今まで、夢中過ぎて
忘れていたけど、
確かに言われると
まだジンジンしている。

ちょっと痛い。

「…お願いします。」

「はい。」

にっこり笑って
看護師は歩き出す。

その看護師は、
倉田 渚と言った。
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