君は空を愛してる。
その時だった。

「…っ!?」

祥太がその場にしゃがむ。

殴ろうと振った拳は、空を切った。

「祥太!!」

「…っ…はぁ、はぁ、はぁ、
さっさと…帰れ!」

「祥太お願い、もう喋らないで。」

「ちっ、覚えてろ!!」

元婚約者は去っていった。
「祥太…」

「はぁ、はぁ、はぁ…大丈夫だって…。」

「薬は?」

「ある…。」

祥太はそう言い、
まどかにもたれながら薬を飲んだ。
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