君は空を愛してる。
すると、後ろから
まどかを呼ぶ声がした。

振り向くと、
同じ総務部の沢口が立っていた。

「大串さん、今帰り?」

「あ、お疲れ様です。
はい、でも雨が酷くて
待機してて。」

「あー、確かに酷いね。
良かったら、送るよ?
ちょうど僕も帰るとこだったし。」

「でも…いいんですか?」

「いーのいーの。さ、行こ。」

「はい…。」

こうしてまどかは沢口に背中を
押される形で車に乗り込んだ。
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