君は空を愛してる。
恋の熱。
祥太は熱が出ていた。

どしゃ降りの中を
歩いて来たからだろう。

「馬鹿だよ、祥太。」

呟いてみる。

祥太の母親には先ほど連絡し、
一晩泊まらせる事を了承してもらった。

冷却シートを額に貼る。

高い熱の為、呼吸が荒い。

祥太の母親に、
熱冷ましを飲ませるかどうか相談したが、
普段の薬との飲み合わせもあるので、
結局飲ませていない。

苦しませる事にはなるが、
出来るだけ側についている事にした。
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