*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~





「センセイの……バカ……」




布団を飛び出したあたしの足が今、学校に向かって動いているのは……


センセイのためじゃないんだから。




この中途半端な痛みを、


完全なものにしてほしいだけ。




どうせ居なくなってしまうのなら。


あたしが負い目を感じなくてもすむように、


もっともっと傷つけてほしい。




センセイのことなんて2度と思い出したくなくなるくらいの屈辱的な罰で、


あたしをとことん、打ちのめしてほしい。




センセイなら、できるでしょう?


ウソつきなら、できるでしょう?




その器用な指先と唇で、


あたしを黒く塗りつぶすことくらい、簡単でしょう?


< 148 / 200 >

この作品をシェア

pagetop