*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~


「も……、いいでしょう?」


「ダメです」



さっきよりも強く引き寄せられて。



「もう一度聞きますよ。どうして会いたかったんです?」


「それ、は、」


「うん?」



顔がまた、近づいて。



……もう、薄情するしかなかった。


素直になるしかなかった。



「好き、だから……」



恥ずかしさで頬が染まる。


それ以上に情けないのは、切なさで涙を流している自分。



彼女がいる人に、こんな告白。


かなわないって分かっているのに言わされて。


しっかりと抱え込まれているから、顔をそむけることも出来なくて。



「離、してよ……」



涙でぐしゃぐしゃの顔を、センセイに見下ろされたまま。



これじゃ、罰を受けているのと同じ。


つらい。苦しい。痛い。



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