*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~
「こんなに泣いて」
センセイが、そうさせたんでしょう?
センセイのせいでしょう?
「見ない、で」
「初めから、ちゃんとそう言えばよかったんですよ」
ぐしゃぐしゃの顔が恥ずかしい。
なのに。
鼻先が触れそうなほど顔を近づけたセンセイは、
「そういうことであれば、僕に断る理由はありません」
そう言って。
「……いいんですね?」
あたしの返事も待たずに。
やわらかくて、少し乾いたその唇を、
あたしの濡れた唇の上に、
――そっと重ねた。