真実の奥に。
その後の英語の授業はとにかく板書するのが大変で、

その英単語がぎっしり書かれた黒板を後で消さなきゃいけないと思うと・・・

溜め息もしたくなる



気づけば、学級委員長が若干ダルそうに「起立」と号令をかけていて

あたしも慌てて立って、またまたダルそうな「礼」の後に

「ありがとうございました」

と、あいさつをした





「千枝ー!アンタまじウケるよっ!」

はぁぁー

授業が終わった瞬間、

予想通り笑いながらあたしの所まで来た潮那。

槙も来て、槙と目が合ったのに「ん?」と返されただけだから、

・・・良かった、槙はあたしを馬鹿にする人じゃない、

と意気込んでいたら


潮那がいらん解説を始めると、一緒になって笑っていた。

「あぁ、もう!昨日は課題で必死で週番の仕事とかしてられなかったんだよっ・・・・ってうわっ!  バッターン‼  やぁもう嫌んなっちゃう! ってな感じ?ぎゃはは!」



・・・・潮那の再現はかなりリアルなものだった。

動きじゃなくて、あたしの心の中が。





そこまで笑うことないのに、と少し不機嫌になっていたところに

よっしーと沙羅が来た。

さっきの潮那の一部始終を見てたのか、口元がゆるゆる。


バレバレだよっ! 怒



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