真実の奥に。
きっとクラスの皆が彼女を真っ直ぐ見ているだろう
信じられない、という思いで。
しかし、これからもっと信じられない光景を目の当たりにする
急に彼女の肩が震えだしたのだ
八木も、彼女の腕を掴んでいるから尚更怪しんでいる
「ふ・・・・・あははははは!」
彼女は笑いながら八木の手をゆっくりと振り解く
八木も風香の変わり様に驚き、手の力が抜けたのだ
「あはっ!あははははははは!」
しばらく彼女は自分の体を抱きしめながら
狂ったように笑い、
声が枯れると、ゆっくりと後ろを向いた
「・・・ねぇ、達也?
どうしてアドレスがPC用だっただけで真っ先に私を疑ったの?」
「・・・・・。」
八木は、ぎゅっと口をつぐんだ。
「ねぇ、なんで?」
「・・・お前が最近パソコン買ったからだ。
真面目なお前が自分用が欲しいだなんて言い出しそうにないから変だと思った。」