真実の奥に。

残光

ああ、眩しい。

クラスの女子、この学年の女子、この学校の女子。

皆一人一人抱えている悩みはあるだろう。


ニキビとかダイエットとか、そんな軽いものから、イジメや家庭のこととか、重いものまで。

いろいろあるだろう。

でも、私のような悩みを抱えている人はめったにいないだろう。


そんなことをふと思うときは、周りの女子がキラキラ見えて、眩しくてクラクラする。


―――ごめんね、千枝。

でも、絶対あなたには知られないようにするから。


私に光は残ってるかな?

ねぇ?千枝―――
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