真実の奥に。
朝のホームルーム。
ここのクラスの担任は国語教師で
開口一番に「今日はみんな揃ってんなー」と感心したような顔で言う
この顔を見た瞬間、背筋にヒヤッとした感覚を覚えた
ヤ バ イ 、忘れてた !
それは今にも叫びそうな勢いだった
・・・それ以降ずっと
あたしの脳みそではあることがグルグルと渦巻いていた
国語教師の話なんざ聞こえちゃいねエ!
「・・・・ということで、今日は5校時は自習だそうです。
以上」
黒い日誌を持って教室のドアまで歩く国語教師を見届け、
すぐさまあたしは黒い革鞄をあさくった
ああああああ
まだ出していない課題がっ
鞄に入れた記憶も・・・ない
昨日1時まで起きてあんなに頑張ったのに・・・!!
潮那と槙があたしの席に来て、
「そんなに焦ってどうしたの?」
と聞いてくるが、残念ながら返答をする余裕も無かった
ない・・・ない・・・!
「ない!昨日あんだけ頑張った課題がない!」
半ば助けを求めるような目で2人を見た。
どうにもならないと分かっていながら。
「はぁー?」
潮那がいぶかしげな表情を見せる
槙はそんな潮那と違い、少し腰をかかげて
「もう1回よく見てみたら?
あの薄っぺらい冊子でしょ?他のにはさまってるかもよ」
と言って、一緒に探してくれた
槙は薄っぺらいというが、あたしにはかなりの重労働だったのである
国語に関しては本当にダメなあたし
はぁぁ
溜め息をし、
奈落の底に落ちていたとき、
「あ、あるじゃん」
と、なんとあの努力の塊であろう冊子を見つけたのは、
何気にファイルを覗いた潮那であった
ここのクラスの担任は国語教師で
開口一番に「今日はみんな揃ってんなー」と感心したような顔で言う
この顔を見た瞬間、背筋にヒヤッとした感覚を覚えた
ヤ バ イ 、忘れてた !
それは今にも叫びそうな勢いだった
・・・それ以降ずっと
あたしの脳みそではあることがグルグルと渦巻いていた
国語教師の話なんざ聞こえちゃいねエ!
「・・・・ということで、今日は5校時は自習だそうです。
以上」
黒い日誌を持って教室のドアまで歩く国語教師を見届け、
すぐさまあたしは黒い革鞄をあさくった
ああああああ
まだ出していない課題がっ
鞄に入れた記憶も・・・ない
昨日1時まで起きてあんなに頑張ったのに・・・!!
潮那と槙があたしの席に来て、
「そんなに焦ってどうしたの?」
と聞いてくるが、残念ながら返答をする余裕も無かった
ない・・・ない・・・!
「ない!昨日あんだけ頑張った課題がない!」
半ば助けを求めるような目で2人を見た。
どうにもならないと分かっていながら。
「はぁー?」
潮那がいぶかしげな表情を見せる
槙はそんな潮那と違い、少し腰をかかげて
「もう1回よく見てみたら?
あの薄っぺらい冊子でしょ?他のにはさまってるかもよ」
と言って、一緒に探してくれた
槙は薄っぺらいというが、あたしにはかなりの重労働だったのである
国語に関しては本当にダメなあたし
はぁぁ
溜め息をし、
奈落の底に落ちていたとき、
「あ、あるじゃん」
と、なんとあの努力の塊であろう冊子を見つけたのは、
何気にファイルを覗いた潮那であった