真実の奥に。
「あ・・・」
急な温度差に戸惑ったあたしにも関わらず、
「ちょっと手伝ってほしいんだけど」
八木の手にはなにやら資料が山積みになっている
あたしは隣の沙羅に目を向けた
「えっと・・・」
「じゃあ、あたし先に戻ってるね」
あたしが言おうとしたことを先読みし、
沙羅はたたっと小走りで姿を消してしまった
「なんか悪ぃな、邪魔しちまって」
沙羅が通った廊下を見つめていたあたしに
八木はそう言った
「ああ、ううん、平気。それ、何?」
沙羅が気になって仕方がなかったけれど、それを八木に悟られないように話をそらした
八木は自分の手元の資料を一見し、
「ん、これ、修学旅行の希望アンケートだよ」
ああ。そういえば、今朝配られて、
北海道、関東、関西の中から行きたいところを書いたんだった
ちなみにあたしは北海道にした
だって、滅多に行く機会なんてないでしょ?
急な温度差に戸惑ったあたしにも関わらず、
「ちょっと手伝ってほしいんだけど」
八木の手にはなにやら資料が山積みになっている
あたしは隣の沙羅に目を向けた
「えっと・・・」
「じゃあ、あたし先に戻ってるね」
あたしが言おうとしたことを先読みし、
沙羅はたたっと小走りで姿を消してしまった
「なんか悪ぃな、邪魔しちまって」
沙羅が通った廊下を見つめていたあたしに
八木はそう言った
「ああ、ううん、平気。それ、何?」
沙羅が気になって仕方がなかったけれど、それを八木に悟られないように話をそらした
八木は自分の手元の資料を一見し、
「ん、これ、修学旅行の希望アンケートだよ」
ああ。そういえば、今朝配られて、
北海道、関東、関西の中から行きたいところを書いたんだった
ちなみにあたしは北海道にした
だって、滅多に行く機会なんてないでしょ?