真実の奥に。
「会議室使っていいって言われたから、行こうぜ」


そんな言葉に続き、あたしたちは3階の会議室へ向かった


ここは2階だから、奥の階段を昇らなきゃいけなかった



そこだけまだ改装されておらず、あたしたちが昇っている階段だけ木製だった

表面はボロボロで、どうしてこんな中途半端な改装をしたのか。


そんなどうでもいいことを考えていると、


「なあ」

5段ほど先に足を進めていた彼が、
踊り場に着いた途端、

その足を止め、少し首を後ろに回して言った


「何?」

突然の呼びかけに、あたしも彼の5段下で足を止めた








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