真実の奥に。
一瞬、躊躇した
脳みそを掘り起こされた感覚に浸る
それについては、深く考えないようにしようと思っていたからだ
確かに、八木に全く興味が無いと言えば嘘になる
話しているときに緊張したり、ドキドキしたり、いろんな感情を持ったから。
でも、今まで男子とまともに喋ったことがないあたしなら、相手が誰であれ、同じ結果なんじゃないかとも少し考えた
だから、答えは、
「わからない」
曖昧な返事に、
4人とも視線をこちらに向ける
あたしは続けた
「好きとか、そうじゃないとかは、まだわからないの。」
その後すぐに続く沈黙
空気が・・・重い?
あっ、あたしが重くしてしまったんだ
無意識に声が低くなっていたらしい
慌てて取り繕う
「まぁ、そんなとこかな!あんまおもしろい話出来なかったわーー」
一応そう言っておいた
「また進展あったらいえよ、こんの幸せものーー!」
よっしーがあたしを小突き、空気が幾分和らいだ
それでも、沙羅と潮那は黙ったままだった―――