真実の奥に。
今日、第2回目の”やばい”は、あたしが立ち上がるのを急かした
ガタッと音を立てて突然立ち上がったあたしには
当然、みんなの視線が。
恥ずかしさでやや俯きがちに机と机の間をさささっと通る
国語教師が課題出すのがいけねぇんだよ!と低学年レベルの八つ当たりを
心の中で繰り広げている途中、
突然
あたしの視界が抵抗もなしに下へと傾いていった
なのに足は地面に付いたまま。
なんじゃこりゃー、と叫ぶ余裕があるならすぐにでもそうしたい・・・
でも、そうするにはこの出来事は行き成りすぎて。
0.5秒経って
自分の脳みそが危険信号を出し
「転ぶ!」
と思ったときにはすでに遅しで、
あたしの身体は四つん這いの体勢で床の上に存在していた
しーん
変な沈黙の中、
あたしは恥ずかしさと闘いながら
恐る恐る立ち上がって
黒板へと足を進めた。
が、
「ぎゃははは!」
・・・その足音は、みんなの笑い声で消えてしまった。