S系猫彼VS幼なじみ達



しばらくして
俺達は由李亜達が運ばれた
病院へと向かった…



病院に向かうと
由李亜だけがベッドで
寝ていた


痛々しい姿だった…
頭・腕・足に包帯が巻かれ
身体中のあちこちに
傷がたくさんあった




俺と栞はその場で
立ちすくしていた

母さんと父さんは由李亜の
両親の所へ行くと言っていたから俺と栞は由李亜の目が
覚めるのを待っていた



しばらくして
母さんと父さんが無言で
帰ってきた


「由李亜のお母さん達は?」

栞と俺は同じことを聞いた


「………生きているわ……
ただ……………っ…………」



「ただ…?」

栞が母さんの手を握り聞いた


「…………植物状態で………
目を覚ますのは難しいらしいわ……………」




< 21 / 81 >

この作品をシェア

pagetop