S系猫彼VS幼なじみ達
「か、呵位くんと愛斗くん!」
数少ない教室の中の
何人かの女子は
顔を赤らめている
そして何人かの女子と
ほとんどの男子
は唖然としていた。


「やだなぁ…俺達がドア
開ける前はもっと
賑やかだったでしょ??」

自分達が入る前の賑やかさを
知っていたのか
愛斗はにっこりと笑い
低く、少し大きな声で
教室に向かって言った。
すると教室に居た男子が

「お、お前ら…この教室…」

「なぁに言ってんの??
ちゃんとクラス表に俺らの名前書いてあったでしょ?」

「…愛斗、ほっとけ。」

「わかったよ、呵位」

愛斗は黒板を見て
自分の席を確認し机に
バックを置いた。
それに続いて呵位も
自分の席に着いた。
教室は段々とまたザワついた

「あいつらって…まさか…
坂本呵位と香川愛斗か!?」

「あら…それって…」

栞と走真の話を
聞いていなかった由李亜は
持ち前の天然さで空気を
読まずに2人の元へ行った。

「あのー…電車の中で
助けてくれた人ですよね??」

教室中が由李亜に目を向け、
驚きを隠せないでいた。

「あぁ!!やっぱり
同じ学校だったんだ♪」

「…さっきの天然…」

その言葉を言った瞬間
呵位は少し微笑んだ
それを見た由李亜は
少し顔を赤らめた。

「えっと…とりあえずその
覚え方はやめて下さい…」

「由李亜。」

とそこに栞と走真が
やって来た。

「君もこのクラスだったんだ♪」

「えぇ、よろしくね…
噂は嘘みたいね。」

「噂??」





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