3人のイケメン+αと天然美女

ガシッ…

後ろからだれかに捕まれた腕。

振り返らなかったけど、駿斗だとわかった。

「逃げんなよ…」

「離して…」

「は?」

「離してよッ!!
今までずっと、あたしを迷惑だと思ってたんでしょ??

同情で付き合ってたんでしょ??

本当は、他の子と付き合いたかったんでしょ??それなのに、あたしが邪魔してたんでしょ??

あたしのこと好きじゃないんでしょ??

なら、同情なんかで付き合わないでよッ!!

あたしは本気だったのに…

変な期待させないでよッ!!

もう二度と近づかないから!!

好きな子とお幸せに!!」


あたしは、歩きだそうとした。

「なんだよそれ…」

駿斗の言葉により、足が止まる。

「だってあの人が…」

「俺が同情なんかで、こんなに長い間一緒にいると思ってんの??

同情で付き合うとでも思ってんの??

誰から言われたんだか知らねぇけど、そんなん信じてんじゃねぇよ!!

俺は、お前が好きなの!

俺を信じろ。」

え…?
あたしは…嫌われてないの…??

「本当…??」

「あたりまえだろ。」

「あたし…嫌われてない…??」

「嫌うわけねぇだろ。」

「全部あたしの勘違い…??」

「そういうこと。」

「…………」

「先に帰られたとき、どんだけ焦ったと思ってんだよ。

家行ったら別れようとか言われるし。」

「ごめんなさい…

あたし、駿斗に迷惑かけてると思ってて、同情で付き合ってるって言われたとき、駿斗に嫌な思いとか迷惑とか思われてるなら、別れたほうがいいって思って…。

さっき走って逃げたのも、駿斗の顔見たら泣いたり抱きついたりしそうだったからなの…。

ごめんなさい。」

「ふざけんなよ。
俺は、実衣しか好きじゃないから。」

「ありがとう」
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