3人のイケメン+αと天然美女
そんなこんなで、さっそく江森を屋上に呼び出した。
「嬉しいですわ、駿斗様がわたくしを呼び出してくださるなんて。今日はどういったご用件で??」
キモいわぁ~。
何?このしゃべり方。
口縫ってやりてぇ~。
でもまぁ、頼みごとをするわけだし…
優しくいくか。
「江森さんが来てくれてよかったよ。断られたらどうしようかと思った。」
自分でも吐きそうになるくらいキラッキラの笑顔で言った。
江森は、1人で照れてる。
ゼッテー告白だと思ってんな。
その期待、きれいに裏切って差し上げようw
「俺たちの実衣に手ぇ出してんじゃねぇよ。」
屋上の扉から空良と洸暉が出てきて、3人で江森を囲んで睨む。
江森は、頬をひきつらせて、小刻みに震えてる。
「お前、震えてるけどよぉ、実衣の立場になって考えたことあるか?」
俺が言う。
「実衣は、あんたのせいで足ケガして、本気で走れなくなって体育祭で負けて、クラス中のやつから白い目で見られたんだぞッ!!」
空良が怒鳴った。
「あんたに嫌がらせされて、どんだけ傷ついたと思ってんの??」
洸暉が冷静に言う。
でも、江森を睨む目が冷めきってる。
江森は、今にも泣き出しそうだ。