3人のイケメン+αと天然美女
「はぁ…はぁ…」
俺らは実衣の家の前に来た。
ピンポーン…
ベルを鳴らしても、誰も出てくる気配がない。
実衣の家は両親が海外に仕事に行ってて、家に独り暮らしをしてる。
ピンポーン…
もう1回鳴らした。
ガチャッ。玄関の扉が少し開いた。それと同時に、俺たち3人は扉をこじ開けて中に入った。
中には…
髪は乱れて、洋服はボロボロ。目は木内よりも生気が抜けて、いつもの実衣の欠片もない。
涙が乾ききって、今にも倒れそうだ。
「大丈夫か??」
俺は遠慮がちに話しかけた。
実衣は、少しも動かない。
うつ向いて震えてるだけ。
少しして、実衣はフラフラ階段を昇って行った。
俺たちは、1回顔を見合わせてから実衣の部屋に向かった。