3人のイケメン+αと天然美女

「はぁ…はぁ…」

俺らは実衣の家の前に来た。

ピンポーン…

ベルを鳴らしても、誰も出てくる気配がない。

実衣の家は両親が海外に仕事に行ってて、家に独り暮らしをしてる。

ピンポーン…

もう1回鳴らした。

ガチャッ。玄関の扉が少し開いた。それと同時に、俺たち3人は扉をこじ開けて中に入った。

中には…

髪は乱れて、洋服はボロボロ。目は木内よりも生気が抜けて、いつもの実衣の欠片もない。

涙が乾ききって、今にも倒れそうだ。

「大丈夫か??」

俺は遠慮がちに話しかけた。

実衣は、少しも動かない。
うつ向いて震えてるだけ。

少しして、実衣はフラフラ階段を昇って行った。

俺たちは、1回顔を見合わせてから実衣の部屋に向かった。
< 35 / 139 >

この作品をシェア

pagetop