3人のイケメン+αと天然美女
その日から、俺と実衣の生活が始まった―…。
休み時間はもちろん、放課後も毎日のように一緒に遊び、お互いの家も行き来するようになった。
誰とでも仲良くする実衣は、誠哉ともすぐに仲良くなり、前から実衣と仲が良かった駿斗・空良・洸暉、そして俺、誠哉、実衣の6人で過ごすことが多くなった。
小学校生活にも慣れてきたころ―…
いつものように6人で遊んでいるとき―…
実衣が走ってて転んだ。
そのとき、たまたま近くにいた駿斗に抱きついて泣き始めた。
その急な実衣の行動に、駿斗は馴れたように実衣の頭を撫で、しばらくそのままだった。
その一部始終を見てた、当時の俺は、小学1年生ながら胸のモヤモヤを感じたんだ。
その日からというもの、実衣が俺以外の誰かと仲良くしてるのを見ると、胸が苦しくなるようになった。
それで俺は気づいた―…
俺は、実衣が好きなんだと。
初めての感情に戸惑った俺は、誠哉に相談した。
すると、誠哉も実衣のことが好きだった…。
誠哉だけじゃない。
駿斗たち3人も好きだった。
俺が誠哉に相談した、その日から、俺たち5人のライバル関係が始まった。