3人のイケメン+αと天然美女

ライバルになったとはいえ、おもてでは仲の良い友達。

実際、仲は良い。
授業中はさすがに無理だけど、休み時間など、一緒にいられるときは、これでもかってくらい、一緒にいる。


だが、実衣のこととなれば話は別だ。

実衣を朝迎えに行くときは、5人して我先にと実衣の家に向かう。

実衣が熱を出したとなれば、学校が終わったと同時に全力疾走で実衣の家に向かい、実衣のお見舞いに行くんだ。


半端なく鈍感な実衣は、全く気づかない。

実衣を自分のものにしたいあまりに、気づいてほしいと思う自分。

それと、今の関係が崩れるのが嫌で、気づいてほしくない自分。

その正反対の自分が、心の中で葛藤する日々が続いた。
< 60 / 139 >

この作品をシェア

pagetop