3人のイケメン+αと天然美女
―in駿斗と空良の部屋―

「どぉするよ??
雨強くなってきたから
どこにも行けねぇよな…。」


窓の外を見ると、さっきより雨が強くなって、台風みたいになってる。


「つまんなぁーい!!」

雨だからどこにも行けないし…

「つーか、なんで急に台風??
天気予報、パチこいてんじゃねぇかよ。」

慎哉君は少しキレぎみ。


「まぁ、天気予報も外れるさ。」

誠哉君は冷静に言う。

「どっか行きたい…
いつまで台風続くんだ??
せっかく旅行来たのにどこにも行けないとかないわぁ~…」


空良はいつになくつまらなそう。

―実はあたしも。

「『つまんなぁーい!!』」

あたしと空良の不満は最高潮。


―そんなとき―…

「温泉行かね??」

駿斗が提案してくれた。


けど…
「温泉は夜の楽しみなの!!」

あたしは、旅行=夜の温泉だから、昼に温泉に入るのは、絶対嫌だった。

「みんなでゲームやろ!!」

慎哉君が提案した。


どうせやることないし…

「いいねっ!!やろうよ!!」

みんなでトランプをやった。


「また負けたぁー!!」

あたしは10戦中10敗中。

頭は悪くないはずなのに、
トランプは昔から最高に弱いあたし。


だから、あたしはこの人たちに勝ったことがほとんどない。


大富豪とか、大貧民以外になったことがない。


「実衣弱いねぇ~w
そろそろ諦めれば??」

誠哉君に言われたけど、あたしは諦めないッ!!


「だめッ!!もう一回!!」

「『仕方ねぇなぁ…』」

負けず嫌いのあたしに、
みんなは仕方なく付き合ってくれる。


でも結局…

「15戦15敗!!実衣の負けッ!!」

はい。負けました。
負けましたとも。
負けてなにが悪い。
トランプなんて強くても意味ないし。


開き直るあたし。


「食堂行こ!!食堂ッ!!」


あたしがトランプで大奮闘してるあいだに夕方になっていた。

< 67 / 139 >

この作品をシェア

pagetop