*はつこい*
数分後
「龍斗!!!!」
ヤグさんらしい人が
遠くから走ってきた。
「ごめんな。ゥチの奴が迷惑をかけたみたいで」
ヤグさんという人は
肌がこんがり焼けていて
サーフィンでもしてそうな男の人だった。
「いいぇ、それより・・・あの、熱があるみたいで」
「まぢかよ・・」
ヤグさんはそう言いながら、龍斗さんをおんぶした。
「ここらへんって、病院あったっけ?」
「それが・・ないんですよ」
「・・・そっか。ありがとうな。」
ヤグさんは
歩きながら片手で手を振った。
「あの!!!!どこに行くんですか!?」
「一応、なんとかするよ!サンキュー」
なんとかするって・・・
あっ!!そうだ!!!
「ヤグさーん!私の家に来ても大丈夫ですよ」
――――――――――――――