*はつこい*

中川は目をキラキラさせて、嬉しそうだった


さっきまで泣いてたと思ったら、急に照れたり。


今なんて嬉しそうな顔してやがる・・・


ほんと・・・

表情をコロコロ変えて
見てて飽きないっつーか。




「龍斗さん、あの...ありがとう」


「え?」



「溜め込んでたものが、すーっと抜けた感じがします」




「俺、なんもしてねーよ」



「ううん。私...自分で闘ってみる!それで解決したら、龍斗さんに報告する!!」



中川は何かに立ち向かうような真っ直ぐな目をした。





良かった。元気になって



「おぅ!!なんかあったら、すぐ俺を呼べ。飛んでくから」



俺は笑顔で中川の頭をクシャクシャにした



「・・・・・・・」



あれ・・・?


返事がない。




頭クシャクシャにしたから
怒ってるのか?





「お、おい・・・中川?」



俺は中川の目線に合わせ、顔をチラっとみた










「・・・・え!?!?///」






今のは俺の声。


だって、ビックリした







中川の顔をみると








タコのように



真っ赤になっていたから







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