*はつこい*
目が覚めると、俺はベットに寝ていた。
なんだかボーっとする・・・
「龍斗!目が覚めたか」
ヤグの声が聞こえる・・・
そうか・・・ここはヤグの家か
「ナンナちゃん!龍斗が起きたよ」
ヤグの奴、誰と話してんだよ。
ナンナって誰だ?
「良かったぁ。熱は下がったみたい・・・」
俺のでこに手を当てて、
誰かがそう言った。
ぼやけてた目のピントが徐々にあってきた。
「龍斗、大丈夫か?」
「おぅ・・・ちょっと頭がまだいてぇ~けどな」
そう言いながら、
俺は起き上がった。
「・・・・・・・・・?」
ん??
・・・・あれ?
ここ・・・どこだ?
ヤグの家じゃねぇ!!
俺の気持ちを悟ったかのようにヤグが言った。
「ここは、ナンナちゃんの家だ」