*はつこい*
結局、列に並んで
レストランに入った。
『あっ!ナンナ~』
カレンが『こっち~』と
手を振っているのが見えた。
席に着くと
『ナンナちゃん、龍斗・・・まだ顔出さないんだよ~』
とヤグさんが笑顔で言った。
『あ...、龍斗さんなら外で休んでましたよ。』
『そっか...カッコよかったでしょ?』
イヒヒと笑うヤグさんに、
私も笑顔を作る。
『・・・・・はい』
心が・・・・重たい。
『ねぇ、、ナンナ』
隣のカレンがポンっと肩に手を乗せた。
『なんかあったの?』
『・・・・えっ!?なんで?』
『顔色悪いよ?』
『・・・・・・・』
『2人とも、先に外出てて。俺、金払ってくるから』
ヤグさんも心配そうな顔で私を見る。
二人とも、ごめんね。
迷惑かけて。