*はつこい*
バタン。
俺はヤグを連れて外に出た。
急に何を言い出すんだコイツは!!!!
子犬も驚いてたし・・・
「お前、何か誤解してねーか?」
「違うのか?」
「あ、当たり前だろ!!///」
「だってお前・・・ナンナちゃんとヤったんじゃねーのかよ」
「は?何だよそれ?」
「ナンナちゃんの家に泊まったんだろ?」
「おぅ。」
「それで何もなしか?」
「何もねーよ!!」
「まぢかよー!!!!じゃぁ、あの電話の意味は何だったんだよぉ」
「はぁ~・・・だから・・・
※只今、ヤグさんに説明中です。しばらくお待ち下さい。
―5分後―
「そうゆー事か!」
コイツ、全てを下ネタで理解してたのか・・・。
さすがヤグだ。
「で、ナンナちゃんに言わねーの?」
「何を?」
「告白だよ!!」
「は?///」
「迷うのも無理ねーよな。ナンナちゃん可愛いから、もう彼氏いるかもしんねーしな」
彼氏・・・。
やべ。それはショックだ。
「気にならねーの?」
「・・・・・・・気に・・・なる」
もし彼氏がいたら、
あいつの子犬みたいな笑顔も、
俺が撫でた頭も、
そいつのものって事だろ?
それってムカツク。
俺、まだ中川の事
あんまり知らねーけど
どんどん知っていけたら。
「そろそろ認めろよ。初恋だろ?」
他の女と違うって思ったのは
、俺があいつを
「・・・・・・そうかもな」
好きになっちまったからだ。