*はつこい*


「ほらよ」


俺は4人分のホットケーキを焼いて、リビングに持っていった。



「わぁー、おいしそう」

カレンって奴が俺を見て、ニコッと笑った。



「?????」



よく分からないので、とりあえずペコっとお辞儀。



「初めまして。私、西城花恋です。よろしくね」


「あ、俺は....」


「天地龍斗さん、でしょ?」


「えっ?」


「ヤグさんから色々話し聞いたから」



そう言ってまたニコッと笑う。


「そうなんですか」


色々聞いた....?

ヤグのやつ、余計な事とか喋ってねーだろうな?



俺がギロッとヤグに目を向けると、


「わ、わわわぁ!龍斗の作ったホットケーキ、まぢウマそ~」

明らかに動揺している。


しかも、これ焦げてるし。



いや...わざと焦がしたんですが。




「.....って...げっ!!!Σ焦げてるじゃん!!」



今頃かよ。



「気づくのおせーよ。バカ」



俺が冷たく言うと、ヤグが


「いいもん♪カレンさんの一緒に食べるから♪」



そう言って俺に「べぇー」と舌を出した。



ムカツク!二度殺す!!


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